平成16年5月1日、

「信州大学文理学部、同理学部数学科、数理・自然情報学科合同同窓会」
(略称・・信州大学数学同窓会)

が設立されました
.。

「数学同窓会報 創刊号」より

数学同窓会 設立する

 理学部の各科毎に同窓会をとの声を受けて、数回の準備会を経て5月1日午後2時から設立総会が始まった。会場の理学部一番教室入り口(改装され本館と反対側となっている)には、何時間前から何人もが並び再会を懐かしむ姿が見られた。受付で北原勲氏(文理12回)の『和算研究「観新考算変」を読む』と、返信はがき・メールからの近況をまとめた「みなさんからのひとこと」、そして可知先生が連続の定義(これを見て急に学生時代に帰った)を表紙に付けた同窓会名簿を受け取り、胸に入学年度と姓名を書いた名札をつけて総会に臨んだ。
 開会の言葉のあと議長に竹田宏(20S)を選出し議事に入った。設立に至る経過を林浩一郎(8S)が報告し、規約を金井和敏(4S)が提案し満場一致で承認された。正式名称は学科名の変遷の通り『信州大学文理学部、同理学部数学科、数理・自然情報科学科合同同窓会(略称・・信州大学数学同窓会)』と決まった。河合範子(4S)が設立宣言を高らかに読み上げ、全員の大きな拍手でここに同窓会の設立が確認された。役員については準備委員からの案が承認され、守矢武久(文理7回生)会長以下別表のように決まった。続いて会長の挨拶、井上副学長からの祝辞をいただき、とどこおりなく総会の全ての議事が終了した。
 総会に引き続いて2時40分からこの3月をもって退官された松田智充先生の記念講演が行われた。先生は定年まで2年を残し(可知先生曰く「国家公務員の内に退官したかった」のだろう)やめられた。4月からは奈良の自宅で農業のかたわら建築模型を趣味でつくられているとのこと。少し痩せられたかなとも思うが、相変わらずテニスプレーヤーであり続け、語り口は変わらない。先生が自費出版された多面体の展開模型を元に熱く思いを語られた。終わりには女性から花束を贈られたのは往年のとおりである。
 4時からは生協の食堂で祝賀会が行われた。齋藤素先生も出席くださり、学科の先生方も交え祝賀会からの参加者も含め百名余名で盛大に昔話に花を咲かせた。文理第一回卒業の原昭夫氏・第二回卒業の児玉敏夫氏が県外から出席され「教育・企業で活躍するのもいいが、日本を動かす人物たれ」と叱咤激励の言葉をいただいた。その後各卒業年度毎にまとまって往時の思い出と近況を語り、華やかな祝賀会となった。最後に一之瀬学科長の一本締めで祝賀会を閉め、三々五々松本の夜の町に青春の飲み屋を探しに散会となった。
 大学を取り巻く環境が大きく変わり、生き残りがそれぞれの大学に任される昨今。学科の発展に少しでも寄与すべく、また1500名余の親睦の場として益々この信州大学数学同窓会が発展することを切に願う。